2017-11

スポンサーサイト - --.--.-- --

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 - 2015.05.23 Sat

10404418_847665145316438_6096340353522995276_n.jpg


この写真を見ただけで、思わず頬がジョーキしたそこのあなた!
銭湯(温泉)マニアですね~(*^_^*)

ケロリン桶…もうないと思っていたら、なにげにアマゾンで売ってた。
ちなみに頭痛薬『ケロリン』もまだ現役なんですね(失礼)。

種類には「関東型」と「関西型」があって、後者が軽くて小さいつくり。関西の人の方がシャワーより掛け湯で体を洗うことが多く、汲みやすさにこだわったからみたい。(洗面器より手桶のイメージ)

わが家もかけ湯派なので、関西型にしました。
毎度、温泉気分♨になれそうで楽しみです ♪


 - 2015.05.10 Sun

大河ドラマ 『花燃ゆ』 を見て、攘夷熱‥じゃなくて、もともと好きな「幕末熱」が昂じて
妻と長州(萩)へ出かけました。

ルートは松陰神社から藩校明倫館跡地のある萩中央公園へ。
そこの体育館で開催されていた「花燃ゆ大河ドラマ館」へも足を運びました。

IMGP2136.jpg

まずは、松陰神社について
松下村塾

IMGP2141.jpg

吉田松陰をはじめとする久坂玄瑞・高杉晋作、土佐藩の武市半平太等
若くして命を落とした草莽の志士達の歴史的役割は何だったのか・・
(長くなるのでやめます)

IMGP2144.jpg

世界遺産登録のニュースが流れた日だったので、すごい人でした。

IMGP2149.jpg

この風通しの良さ‥日本家屋もいいですね。

IMGP2152.jpg

松陰神社は広葉樹だけでなく、立派な松が多いけど
「松くい虫」は大丈夫なのかしら…と元担当は心配になります。

IMGP2154.jpg

自然を巧みに取り入れた日本人の美意識

IMGP2157.jpg

表は人だかりなので、裏に回って濡れ縁に座っちゃいました。

IMGP2169.jpg

文武の「文」が藩校 『明倫館』 なら「武」はここ 『有備館』 になります。

IMGP2163.jpg

さすがこの人は(剣術場であっても)運動の場に立つととした感じになります。

IMGP2170.jpg

剣道場の床下には甕(カメ)が置かれてあって、床を蹴ると小気味よい音を奏でます。
幕末の多くの志士が訪れ、剣をふるいました。

何日も滞在した北辰一刀流の遣い手、坂本竜馬の汗も浸みこんでいるかもしれません。

IMGP2171.jpg

明倫館の門(観徳門)

IMGP2173.jpg

水泳や水中騎馬の練習が行われた水練池
思わず泳ぎたくなりました。

IMGP2172.jpg

名物(?)蒸気船まんじゅう
長州征伐で高杉晋作が乗艦し、幕府軍艦を駆逐したオテントサマ号がモデルかな?

見た目より(笑)美味しかったです。


 - 2015.05.04 Mon

視覚障がい者向けの広報等の音訳風景

s-IMG_0365.jpg


息子がしていた音楽活動の名残りであるマイクスタンドが活きています。

音訳は朗読と違っていかに正確な情報を伝えるかがキモ。

この頃は官報もビジュアル化され、多種多様な写真やグラフを言葉に置きかえるのに苦労します。
本文とこれら補助資料の整合を保ちつつ、立体的なイメージを聴く側の頭で構築してもらう必要があり、数値の棒読みでは途中で相関を見失い迷子になってしまいます。

近ごろはカツゼツも頭のめぐりも悪くなり茫然とすることしきりですが、八十代の女性の方もボランティアで頑張っていること(しかもカセットテープで)を思えば、投げだせませんね。

中学の時、放送部だったことも支えです。こう見えても、お昼休みに音楽をかけながら DJ をしてたんですよ ♪。3 回目で学校側から「待った」がかかって止めましたけど・笑

 - 2015.04.23 Thu

久々に天気が良かったのでテニスをしました。

ちょっと肩ならしをした後、妻とゲームをします。最初から容赦のない攻防が続く真剣勝負で、はたから見てると「この夫婦大丈夫なのか?」と思わせるほど、両者ニコリともせず、黙々と 相手のイヤなところへボールを打ち込みます。

勝敗は連れ合いのほうが強い。
学生時代から何万球も打ってきたアドバンテージは大きく、運動オンチで球技がまったくダメだった僕のおよぶところではありません。

6ゲームマッチを終えた後、ベンチに座り二人で青い空をながめる。
ゼイゼイと息を切らしている僕を横目に、汗ひとつかかないヨメさんは冷静にゲームの分析を始めています。

s-ダウンロード

とまあ、いろいろな夫婦のカタチがあるという話でした。


 - 2015.04.20 Mon

s-IMGP2129.jpg


作家、芸術家、思想家や科学者といったクリエイターたちの日常を短編で綴った実話集。

さぞや奇妙キテレツな生活ぶりと思いきや、まるで意に反し、彼らの多くは定規で測ったような規則正しい毎日を送っていた。

しかし中には時間管理は厳しいが、そもそも昼夜が逆転していて、真夜中に友人宅へ電話をかけまくるグレン・グールドみたいな困った天才もいれば、家庭生活を大切にし、家人に隠れて洗面所で執筆をするアガサ・クリスティというミステリアスな主婦もいる。

場数をふんで、辛酸をなめ、苦労を重ねた経験は人の格を高めるかもしれないけど、見方しだいでは労力と時間の浪費とも言えるし、心の歪みを抱えることもある(僕は「苦労人」を額面どおりには信用しない)。

創造力や深い思索は、必ずしも特別の経験値を求めたり、天から降ってくるものではなく、精神的・経済的安定のもと、この執拗なまでのルーティンの繰りかえしの中で芽生え、育つものかもしれない。

 - 2015.04.15 Wed

スマホにして良かったことは

① 海外在住の息子とも無料(ネット)で話やメールができる
インターネットラジオがどこでも聞ける。
Podcast 使用で車の運転が退屈でなくなった。

①はラインやskypeを利用。
②ではさらにAirPlayを使えば、家のオーディオから音楽を鳴らせる。③スマホを車のUSBにつなぎ、番組を聴きながら走っている。
特にこの『荻上チキ・Session-22』が面白い。全部は聴いてないけど、今までで興味深かったのが「地下鉄サリン」「シビリアンコントロール」「民主主義とはなにか」の“探求モード”といわれるチキさんと専門家とのデスカッション。
どれも目からウロコの気づきや新発見が満載!ラジオ放送自体は生みたいだけど、Podcastにはそのデータが蓄積してあって、自由に一時停止したり再開できるので使いやすい。

退屈なラジオや音楽だけだった車内が知的冒険のフィールドとなる。

荻上チキ・Session-22
By TBS RADIO 954kHz



 - 2015.03.01 Sun

虫垂を摘出した後、時々考えます。

こいつは不要なものと毛嫌いされているが、なぜ進化の過程で淘汰されなかったのか…


・実は虫垂は腸内を悪い細菌が占拠したとき、善玉菌が一時避難するシェルターだった(かも)。今回は過激派に乗っ取られた。
・村上春樹の短編集で女が平然と嘘をつく『独立器官』というのがあるけど、虫垂はそれかも。では男にとっては「人の話を聞かない」器官か。

s-ウインナー



最新の研究で腸内細菌(フローラ)は様々な疾病やその抑制、そして人格形成にも関係していることが解明されつつある。なんでも、食べものを菌が分解するときに出す物質が全身をめぐって免疫機能や脳に作用するらしい。

これからの分野であり、まだ謎だらけ。だから虫垂くんを早計に「不要なもの」と一蹴してはいけない。

まあ出来ることなら、体の一部を取り去ったりしないほうがいいです。
あまねく世の中にあるものは機能面だけでなく、哲学的にも倫理的にもきっと存在意義を持つはずだから。


 - 2015.02.16 Mon

正月過ぎにベッドに入ってから急にお腹が痛くなってきた
息子たちが帰郷し連夜の暴飲暴食がたたったのだと、しばらく様子を見ていたが、一向に治まるどころか悪化していく。とうとう地元の総合病院へ救急で入り込み診断を受けた。最初CTを撮り、さらに造影剤を点滴し(最初からして欲しかった)、2度目のCTで虫垂炎が確認された。白血球数がそれほど多くなかったので痛み止めと抗生剤でちらして、深夜に帰宅。診察費は一夜で2万円を超えた。

地元病院では手術ができず、紹介状をもって浜田の医療センターへ。2年前にも患ったことから慢性化が疑われるので、思い切ってオペで虫垂を取ることを決断し、今(その時)は落ち着いていることから2週間後に入院することとした。

入院に備えて、シマムラとユニクロでパジャマと下着を新調!
ユニクロの通販でヒートテックが安くなる機会をねらいましたw


IMG_0095.jpg


当日、4人部屋に入居。窓際だったので少し嬉しかったけど、その隣が・・・
翌日が手術なので、下剤を飲み夕食は普通にとる。看護婦(師)さんが、お腹の毛を剃りに来る。陰部に近いので、男性としての反応を心配したが(微笑)すこぶる事務的に運び、コトなきを得る。主治医から手術の説明を受けた直後の21時に一斉に電灯が消え、就寝。

しかし夜中にすごい臭いがして眠れない。隣で脱糞の音が聞こえる。どうもポータブルの便器をベッドの横に置いて、用をたしているみたいだ。たぶん脚が不自由でトイレまで行けないのだろう。ここは病院なのでそのことを誰もせめることはできない。「本人が一番しんどいはず」と自分に言い聞かせるが、この鼻が曲がるような臭いを僕の生理が受けつけず、まんじりともせずに夜が明けた。
まあ、どうせ麻酔で寝るからいいかなんて・・・


IMG_00934.jpg


手術当日の朝
浣腸でお腹を空っぽにして、点滴を携えたままオペ室へ移動。そこで大歓迎の「接待」を受ける。聞いてもいないのに看護師から麻酔担当医が自己紹介をし、みんな絵にかいたようなニコニコ顔。まるで今から歓迎の飲み会でも始まるみたい。多分患者の不安を和らげようとしているのだろう。ベッドに寝かせられ、体をUの字に曲げて、脊髄に痛み止めの点滴針を刺す(いたくない)。麻酔薬は腕からの点滴で随時投入されている。看護師さんたちが目の前で話しかける満面の笑顔を眺めながら、突然、僕は気を失った

眠っている間に僕の体に行われたことは(たぶん)次のことだと思う。

①自発呼吸ができないので、気道となるチューブを口から食道まで挿管し、尿管も通す ②お腹に空気を入れて膨らませる ③ヘソの上下を2㎝、その下部と右側離れたところ2か所を5mm程度切開 ④ヘソから内視鏡(腹腔鏡)、他の2か所からマジックハンド(?)みたいなのを入れて、遠隔操作で ④虫垂に流れる血管を切断 ⑤虫垂と盲腸の間をチタン製ホッチキス(?)で封鎖し、虫垂を切断し取り出す ⑤腹圧を下げて、溶ける糸で縫合して終わり。(約1時間)

目が覚めたのは病院の個室
夢ひとつ見なかった。通常夜の睡眠は時間の経過を無意識下で刻んでいるものだが、全身麻酔は潜在意識も含めた多くの機能が停止し「死」に近い深い眠りだった。そこにあるのは何の猶予も酌量もない漆黒の闇と失われた時だけ。

擬似的な「死」から生還した安堵感なのか、覚醒しベッドで横たわっているときの「まどろみ」がすごく気持ちよかった。まるで草原の木陰で昼寝をしているみたいだ。風は柔らかく頬をなで、鳥のさえずりが遠くできこえる。麻酔がもたらす絶妙な弛緩のせいだろうけど、生まれてこの方こんな幸福感に浸った覚えはちょっとない。浮遊感…とはむしろ逆で、頭から足先までの肢体が麻痺し、全てを重力に身をゆだねる大地(ベッドですが)との一体感が心地よいのだ。

これがもし「臨死体験」と似たものであるのなら、生死の分かれ目にあるのは苦しみだけではないのかもしれない。まあ、軽々しく言うことではないけど‥

しかし、現実はすぐに襲いかかる。
その夜はおしっこが溜まって眠れない。背中から入れている痛み止めで膀胱を収縮させる筋肉が麻痺しているのだ。翌朝、看護婦(師)さんに訴えて、おちんちん(失礼)に管を入れてもらう。この際も前日と同様の懸念があったが、チクチクしてそれどころではなく、杞憂に終わりました(よかった)。
その後自立排尿・自立排便を試したが空振りが続き、やっと2~3日目にできるようになった。何度となく通ったトイレで「よっしゃ!」と小さく叫ぶ。普段の生活では気付きようがない、健康であることの有難さをかみしめる。


IMG_0102.jpg


話はもどるけど、麻酔から覚醒した直後に僕は執刀医にこう言ったらしい。
「取り出した虫垂を見せてください。」
先生も(たぶん不承不承)見せたらしいが、露とも覚えていない。

僕を苦しめたにっくき虫垂ではあるが、56年も共に生きてきた自分の体の一部だ。そもそも虫垂が悪いのではない。僕の不摂生が彼をして“悪(玉菌)の巣窟”におとしめたのだ。最後にちゃんと別れを言えただろうか…どこかに『虫垂供養塔』ってないのだろうか…置き土産にチタン製のホッチキス(支障はなくMRIもOK)を残し、虫垂くんは家主にその姿を最後までみせないまま去っていったのでした。

脊髄からの痛み止めが効いていて、オペによる執刀箇所の痛みは当初全く感じなかったが、器具を外して服薬に切り替えると、さすがに鈍痛が現れ、夜は座薬でしのぐ。そして手術後3日を経過した翌日に晴れて(でしたが)退院しました。

腹腔鏡による手術では標準的な日数らしい。
いわゆる「盲腸の手術」は開腹が一般的だったけど、今は体へのダメージが少ないこの腹腔鏡下オペが主流らしい(保存療法にて施術。急性は原則開腹)。メリットの方が多いが、欠点をあげれば高いスキルに特殊な器具、人数と手間を要するので手術費が高いことだ。
しかし、僕のようなスイマーにとって縫合跡が目立たないというのは個人的にありがたい。


IMG_0107.jpg


退院を目の前にした前日、3階から4階への病棟替えをお願いされ、引越をした。
3階は重篤な患者が多い。僕のようにある程度元気で、リハビリよろしく何度も廊下を行き来する者はスタッフや患者さんにとって正直うっとうしいだろう(その空気は感じてた)。行先は比較的元気な人用の病棟との説明だったが、その4階ははっきり言って「老人病棟」。やせ細った体を横たえ、ただ宙の一点をじっと見つめているお年寄りが廊下から垣間見られる。3階ではいくつかの部屋からうめき声が漏れ、生と死の格闘が繰り広げられていたのに対し、ここは人気が感じられないほど静寂そのものだ。
どっちのほうが天国か地獄かわからない。

病いと老い…人間の「負の部分」と日夜闘う病院のスタッフ、特に看護師さんの強い使命感と人間性には頭が下がる思いです。
浜田医療センターはスタッフの教育が徹底しており、上から目線ではなく、(大なり小なり負い目を感じている)患者に寄り添うような心遣いで接してもらい、僕にとってはとても快適な入院生活を送らせていただきました。

心から感謝します。
そして患者さんたちが一日も早く元気になられることを祈っています。


IMG_0128.jpg



 - 2015.01.28 Wed


道半ばにして(?)スマホデビューです(^^ゞ

s-DSguroCN0947.jpg

長い間お世話になったドコモさんと決別しiPhoneをネット購入。
音声付SIMを入れて何とか稼動しました。
料金が正規の1/4程度に抑えられ、電話番号もポータビリティでそのまま使えるのがいいですね。
そのかわり、全部自分で作業しなければなりません。

s-DSCN0938.jpg


りんご ” さんとは実に二十数年ぶりの再会です。

最新の iPhoneはAir Macみたいに軽くて薄いけど、この旧型はちょっと重くもっこりしていて、昔大ブームを起こしたスケルトンのi Macを思い出しました。
無機質なPCの世界に洒落っ気と遊びゴコロを吹き込んだアップルの一つの路線は、この iPhone5cで終わるんだなって感じます。

s-DSCddN0945.jpg

てんこ盛りのアプリはほったらかしで(わからん)もっぱらネットラジオをAir Playでオーディオに飛ばし、音楽を聴く端末として利用しています。

でも、やっぱりMacはいいな~


 - 2015.01.02 Fri

お兄ちゃんの絵がどうしても気になる弟と妹 

nao.jpg

s-megu.jpg


 - 2015.01.02 Fri

本年もよろしくお願いします

住所なし

 - 2014.11.20 Thu

『恋人たち』

数年前に地元の海岸で撮った写真。それぞれが愛の構図を砂浜に描いている。

時々考えます。彼らはどうしているのか。別れたのか、もう子供がいるのか・・
少なくともこの瞬間、恋人たちは「幸せ」だったことは確かでしょう。

122825721601616420432_PB303820.jpg

今がどうであれ、人生を巻きもどすと、必ずこの場面と向き合わざるをえない。

キオクは消せてもキロクは消せない

写真のもつ凄味がここにもあります。


 - 2014.11.17 Mon

ATPファイナル 
準決勝リポート



確かにジョコビッチは強かった。
しかし、最後0-6で勝っても笑顔はなく、恒例のカメラスクリーンへのサインが 「 ・ 」

なぜでしょう?

ジョコビッチはこの大会で、トッププレーヤーたちに1セットも与えない完璧な試合を展開。しかも前日には年間チャンピオンの表彰を受け、結婚・男子出産など私生活の充実もあり、まさに「わが世の春」!絶頂の気分で試合に臨んだと思います。



その勢いもあり第1セットは、余裕シャクシャクで王者の風格さえ漂わしていた。

しかし2セット目に入り、錦織が牙をむき、その自信をこなごなに打ち砕く。ジョコビッチはうなだれ、何度も天をあおぎ、神の救いを求める。これがさっきと同じ人か?というほどの変わりようです。ファイナルセットではジョコビッチは相当ビビっていたと思う。最終セットで錦織ほど強い選手は他にいない。ポジションが後方へ追いやられ、完全に守勢に回っていた。



では、なぜ錦織は勝てなかったのか?

大きな敗因は、手首の故障だと思う。痛めた手首が限界に達していたのだ。それに前々日のフェレールとの死闘の疲れも加わって「早く片付けたい」の焦りが先行。だから前に前にポジションを進め、ショートポイントで相手の時間を奪う戦術に打って出た。しかし、ライジング(ショートバウンド)ショットは面を合わせる繊細な神経と地面を跳ねたばかりのボールの勢いに負けない「強靭なリスト」が必要。つまり錦織はチャンスとともに手首の負傷というリスクの両方を抱えたまま、あえて勝負をかけたのだ。

一か八かなので、エースとミスのしのぎ合いが試合を左右する。ジョコビッチは丹念に返球をするだけ(すごいテクニックだった)で、錦織が勝手に一人相撲をして、エースよりもミスが上回って負けたわけです。

ジョコビッチは王者の実力で勝ったとは全く思っていない。
成否は「錦織しだい」だった。全く試合を支配していなかった。それはプロにとって、特にこのトップレベルにおいて屈辱の何ものでもないでしょう。

さらに、観客の多くが祖国の英雄マレーを破り、判官びいきも手伝って錦織の応援にまわり、それがジョコビッチの神経を苛立たせ、試合途中で自ら犯したダブルフォルトに対し、ほら「拍手しろよ」と観客を煽ったりしていた。
往年の北の湖と千代の富士の一番みたいですね。



そんなアウェイ状態と錦織の畳みかけてくる迫力に耐え、勝ちきったジョコビッチはさすがです。
スコアに関係なく、テニスの、スポーツの、人間の本性を浮き彫りにしたすごい試合でした。


nisikori.jpg

(みんなと一緒に差し出せない右手が痛々しいですね。)

この一年、あなたの描く夢の中に僕たちはいました。

心から、ありがとう!


 - 2014.11.17 Mon

錦織 
ファイナルセット第3戦 リポート

当初当たる予定だったラオニッチがまさかの棄権。補欠のフェレールが参戦

ラオニッチがサーブを軸にゲームを組み立てる「ビッグサーバー」なら、フェレールはとにかく相手の打球を取ってとりまくる「ストローカー」。ま逆のプレースタイルとの対戦に何と1時間前、急きょ変更となった。

センベイだと思って袋から取り出したら、キャラメルだったわけで、粘っこく噛み続けなければいけない。

テニスにおけるメンタルの比重は80%以上と言われ、このチェンジは相当なとまどいを錦織に与えたと思います。



案の定、第1セットはミスが続発。
パリ大会からサーブの精度が悪かったのですが、ここでもファーストが入らず、セカンドサーブも叩かれ、得意のラリーにおいても「どこへ打っても相手がいる」状態で、なす術もなく、落してしまいました。

第一、補欠でずっと大会中休んでいたフェレールのガソリンタンクは満タンで、アクセル全開!という感じでした。

第1セットはゲーム数を見れば僅差(1ブレークのみ)だったのだけど、明らかな凡ミスが多く、内容がメチャ悪かった。僕はまた弱気の虫がはたらいて、「こりゃ負けるわ」と思たっけど、根っからのスポーツマンである奥さんは最後まで勝利を信じていたみたい。



第2セットの最初、圭は相手のサーブゲームをいきなりブレイク。

特に男子の場合、サービス(サーブ)をする側が圧倒的に有利なので、する側はそのゲームを死守すること(キープ)が絶対条件。サーブを受ける側はそのサーブを返して(リターン)、相手にとって有利なゲームを破ること(ブレイク)が勝つための使命となります。
その攻防がテニス。

第1セットで錦織はフェレールのサービスゲームを一旦ブレイクしたのだけど、その後自分のサービスゲームをブレイクされて(ブレイクバック)、結果的にセットを落した。

ですから、第2セットでブレイクしても、またブレイクバックされたら、勝ち数でふりだしに戻るので、安心はできません。特に錦織のようなサーブが弱い選手は常に危険因子を抱えていて、周囲はハラハラドキドキにならざるを得ない(コーチ泣かせ)。

それでも何とか自分の(サービス)ゲームをキープして、ファイナルセットへ



ここからは、最後に競るとメチャ強い「Mr.ファイナル」の面目躍如たる展開になりましたね。
サーブは入るわ、エースは決まるわでゲーム連取を重ねる。しかし、松岡修造さんの言う「スーパーゾーンに入った」はちょっとおおげさ(マスコミ向けでしょう)。僕から見てやはり終始不安定さがつきまとっていた。ただ、ほとんどのエラーはベースラインの中に入ってのショットだったので、「攻め」の結果と考えれば、本人にとって後に尾を引くミスではなかったのでしょう。



僕にとって錦織のプレーで一番魅力的なところは、他の欧米の選手…たとえばフェデラーやジョコビッチが「蝶のように舞い、蜂のように刺す」といったスムースで淀みない動きをするのに対し、錦織はボールの落下地点に着いたあと、一瞬足を止める。そして弓を絞るように<ぐぐっ>とラケットを引いて、<ぐわ~ん>と矢を解き放つところです。その瞬間の間合いがカッコいい!

瞬時に体幹をねじ曲げて(水泳用語でいう「ローリング」)させエネルギーをチャージし(テニス用語でいう「ため」)た後に、バネ弾性力を使ってシバくわけ。これが世界最高水準のスイングスピードを生み出している。

ある意味ぎこちないのだけど、「狩り」のDNAを持たない農耕民族の対処法であり、この「間合い」は弓道のみならず、武士道全体、日本人のアイデンティティそのものにも通じるところがある・・いうのは、少々うがった見方かしら。

ただ、「ため」は当然時間のロスになるので、誰よりも早くその場に駆けつけなければならない。錦織は足がさほど速くないが、何よりも天性の試合勘で相手が打つボールの行方を察知し、ネットを越えるころにはもう構えに入っている。

特に今ごろの彼はオープンスタンス(ボールの軌道に対し直角に足を開く)で、よりローリング打法を多用しているので、ボールの切れと速さがハンパじゃない。

目の肥えたロンドンの観衆がどよめき、思わず引き込まれるのは、今まで見たこともない「異次元」のテニスがそこにあるからです。

 - 2014.11.13 Thu

テニスのATPファイナル



錦織2日目負けました。
フェデラーとは五分五分と見ていたので、ちょっと差がつき過ぎた感じですね。

正に「レジェンド」であるロジャー・フェデラーが当日のインタビューで
今日は勝てないかもしれない。彼は本当に強い」
と発言し、世界を驚かせました。

気の強いプロテニス選手が(しかも王者フェデラーが)試合前に「おれはヤバイかも」と弱音を吐くなんて、あり得ないことです。

それほど、ケイ・ニシコリに脅威を感じていたのでしょう。



ですから、第1セットからフェデラーの気合いはハンパじゃなく、真向勝負を挑んでました。
多分、ファイナルセットになった時の勝率が歴代一位の圭に対し、持久戦だけには持って行きたくなかったのだと思う。

錦織の方も自らのフィジカルを気づかい最初からとばしてきたので、正に
ガチンコ勝負!
ほんと、こんな壮絶な打ち合いははじめてです。



二人とも早く返球するためにベースラインの中に踏み込んで、ボールの上がりっぱなをショートバウンドで叩くライジング打法を多用。
解説の松岡修造さんが言う「テニス界でたった二人の天才」だからできる、感覚と体が直結した「寸鉄人を刺す」ような凄みのあるショットの応酬です。

いわば短距離走なので長くは続かない。どうしてもエースよりもミスで終わることが多くなる。
そのためラリーが短くなって、一見単純そうだけど、中身の質は滅茶苦茶高い。



生まれもったセンスとメンタルの強さが両者対等となると、やはり「経験」というアドバンテージを持つフェデラーに分があった。

特に「ここぞ」というところでファーストサーブを決めるツボの押さえ方は、何十という辛酸をなめ、何百という勝利をもぎとった者しかなしえない芸当です。



錦織にとって、まだ遠く及ばない世界がそこにありました。

しかし、最後にコートを挟んで健闘を讃えあうとき、圭は不遜なくらいニコリともしなかった。
悔しさ以上に「次はシバいたる!」という、ふてぶしさの方が勝っていた感じです。



修造さんが言っていた。
フェデラーと対戦できる回数は日ましに少なくなる。

今日この場で33歳のレジェンドが必死の形相で襲いかかり、それと一歩も引くことなく戦い抜いた経験は圭にとって一生の財産となることでしょう。

つくづく恵まれた若者だな、と思います。

 - 2014.11.04 Tue

ひとりで広島へいってきました。

「広島に行くんならここ寄りんさい!」 という奥さんの強いお勧めで伺ったお店は

ゾーナ・イタリア

という 「イタめし」(古!)屋さんです。

DSCN0706.jpg

中国山地を「よっこらしょ」と越えて、カーナビ嬢に身をまかせていたら着きました。
丘陵地というか山腹というか、とてもわかりにくい場所にあります。
未だに地元の市街地で迷子になる方向音痴な僕は、ナビがなければ、夜過ぎまであたりをグルグル徘徊していたでしょうね。

予約なしの飛び込みだったので、1時間近く待つことに。
平日なのにすごいですね~
ちゃんと(豪華な)待合室も用意されていて、本を読んで時間をつぶしました。

DSCN0689.jpg

メニューはパスタとピザがメインで、それにプラス900円でランチセットになる仕組み。
僕は「エイヤ!」とセットメニューをオーダーしました。

DSCN0704u.jpg

案内された席からは窓際の広島市内が一望できます。
ディナーで訪れたら夜景がきれいでしょうね♥

店内を見わたせば、オバさま方の女子会、カップル、親子連ればかりで、僕のようなオトコひとりの同朋は皆無。
おまけにみなさん、きちんと正装されていて、ブルージーンにロックなデザインの長袖Tシャツをひっかけた中年オヤジは、かなり浮いた感じである。

DSCN0691.jpg

さて、最初に出てきたのは 『鮮魚のカルパッチョ
フムフム、まあまあいいぞ~♪

DSCN0693.jpg

前菜
野菜に肉と魚がバスサミコ酢で味付け … くどくなくて、素材の良さを活かした方向

DSCN0694.jpg

それと同時に出てきた 『ガーリックオイルのバケット
これが、滅茶苦茶うまいんです!!大好きなニンニクの味が鼻孔にくぉ~んと広がる。

ふだんはしないけど、思わずおかわりしちゃった♪

DSCN0695.jpg

その後は『お口直しのシャーベット』(洋ナシ風味)
この過程で別に「お口直し」する必要はないので、僕的にはいらんかな~

DSCN0697.jpg

メインのパスタは 『ヤリイカと青菜、アサリのスパゲティ ボッタルガ風味

濃いめのアサリの風味が新鮮でした。
パスタとしては是も非もなく、美味しかったですよ。

そして現われたのが 『デザートの盛り合わせ』 (イタリアではドルチェ)

DSCN0700.jpg

これにはたまげた!
ガトーショコラにプリンとかアイスクリームとか…ほんと「盛り合わせ」なんです。

「おいおい、こんなに食えるかよ」 が、まず頭にうかんで
オトコひとりで黙々とスイーツ群に向かっている。
という、シュチエーションに気恥ずかしさを覚えたのでした。

しかし、奥さんには聞いていたけど、ランチセット全体がすごいボリュームですね。
これで、おしゃれなお店のわりには男女のカップルが少ない理由がわかりました。

男はまだしも、女性は彼氏の前でこいつらをガツガツとたいらげる姿を見せたくないのでは…
(僕には生命力が感じられて好ましく映るけど)
まあ、つきあいが浅いカップルだとなおさらですね。

それに反して、女子会となれば 真逆の行動 に出る。

「食ってなんぼ」「もとを取る」
とばかりに、恥も外聞もなく(失礼)食べまくり、しゃべりまくる。

よく女性は一日に6千語口にしないと安眠できないといわれるけど、「食べる」と「しゃべる」は咀しゃく筋を動かす点において共通しており、 旺盛な「食」も彼女らの中枢神経を刺激し、満足感をもたらすのだろう。

だから家でダンナはカミさんの言うことにあいづちを打ち、より多く話をさせなければいけない。
エンゲル係数 を抑えるためにもね(笑)

それにしても、このデザートのてんこ盛りはつらかったなあ~

DSCN0703.jpg

食べちゃいましたけど(笑)

ベバンダ』 (アフタードリンク)は、イタリアンなので、エスプレッソ
僕は深擦りのコーヒーはちょっと苦手なのだけど、旅こそあえて非日常に取り組むべき。

DSCN0708.jpg

料理の質・量とも大満足の ゾーナ・イタリア

店員さんがレジで
「大変お待たせして、申しわけありませんでした。」と丁寧に頭を下げられました。
こちらこそ単独での飛び込みなので、恐縮することしきり
食事の際のスタッフの対応もとてもよく、超人気店であることに充分うなずけます。

今度は少しおしゃれをして夫婦で訪れたいですね。

まちがっても仕事なんかで、同性(男)二人と寄ることは絶対に避けたい!
あのスイーツを挟んで野郎と座っている光景を思い浮かべるだけで、鳥肌がたちます(笑)


次回は 『 ビンボー人、超一流ホテルに泊まる変 』 です。
お楽しみに


ゾーナ・イタリア
http://maplecity.jp/zona/


 - 2014.11.02 Sun

錦織のATPファイナル行きを決めるパリの大会
ロブレド、ツォンガというキャリアハイの強敵をフルセットで破り、このフェレール戦です。




第1セットを先取され、第2セットのタイブレークで2-5とリードされたところで、負けたと思いました。
それを驚異的な巻き返しで逆転して、ファイナルセットへ。

かみさんは「この崖っぷちを乗りこえたから絶対いける!」と確信したらしいけど、僕はまだ懐疑的。
男のほうが総じて悲観的ですね(笑)。

シーソゲームが続いて、最後のワンチャンスをものにしての勝利は昨日のツォンガ戦と同じです。最終セットでの勝率が歴代世界1位という粘り強さは、さすが「島根人」だな…と勝手にうなずいています。



それにしても、日本人がロンドンファイナルへ出場するなんて、一年前、いや半年前でさえ誰一人予想だにしなかったことでしょう。

今、江津市桜江町の「風の国」にあるインドアテニスコートはイベントで盛り上がっています。実際彼が少年のころ訪れて合宿をしたのですね。その前に立てられた看板には『錦織圭ゆかりの地』
もはや伝説さえ生まれているのです。
(ちょっと微笑ましい♪)

さてジョコビッチ戦ですが、2-6 3-6のストレートで敗れました。



フィジカル面での差が出た感じです。
この試合を見て思ったのだけど、テニスのような常に「ストップ&ゴー」をくり返す競技は圧倒的に「狩猟民族」が有利だということ。
基本農耕民族である日本人やアジア人のDNAにその動作は刻まれていない。

遺伝的な不利を抱えながらも錦織がここまで到達できたのは、メンタルはもちろんセンス(試合勘)の良さと、鋼のように柔らかく、五寸釘のように太い軸をもつ「体幹」の強さだと思う。それを支える臀部や道具となって働く肩と腕がとうとう悲鳴をあげた。

「痛み」はカラダが発する警告。しっかり休んでくださいね。
本当にお疲れさまでした。




 - 2014.10.10 Fri

DSCN0532.jpg


シャープペンシルで
0.7㎜
のがあるって、知ってました?

知っていた。そうですか・・

ある日文房具店でその存在を知り、試し書きをして感動!
即買いしました♪

僕は筆圧が高いので、普通の0.5ではすぐ折れてしまう。
いきおい硬い芯にならざるを得ないけど、字が薄くなるし、紙にも穴が開いちゃうのですね。
普通の鉛筆のほうが使いやすかった。

試験勉強をしようと思い立った日に、この0.7㎜と出会えたことは運命的でした。
普通に書いても僕の強い筆圧をスカしイナして、さらさらと滑ってくれる。
そして太さがあるので、マークシートでの黒塗りもバッチリなんです ♪

さらに上には0.9ミリなんてのもあるんですね。
まあそこまでベタ描きしないのでこいつがちょどいいです。


DSCN0635.jpg


福岡の試験会場ではこれら文房具たちと共に闘いましたが、見事落ちました
リベンジを誓って、がんばりま~す!!


 - 2014.10.09 Thu

一昨年死んだナオ(柴犬)の骨を埋めた地を訪れました。

IMG_2316.jpg


「ナオ!来たよ。いい天気だね」

秋の陽が溜まった大地にはかすかな温もりが感じられました。


IMG_2317.jpg


遠くには、ナオが子供たちと何度も駆けまわった浅利富士
そして日本海も見えます。


uuu.jpg


ペットへの感情は人さまざまでしょう。
でも愛し愛された記憶には、たぶん同じ共通項があると思います。

「あなたにあうためにわたしはうまれてきた」

それは私たち人間の誇りです。
同時におなじ思いを彼らに抱くのです。

「あなたに会うために私は生まれてきた」


 - 2014.10.06 Mon

きた~~~~~~~~~~~っ (古!)



昨日今日と血圧上がりっぱなしで、カラダにわるい大会でした。

最後本人は「なにが何だかわからなくなっていた」という。
つまりほとんどカンだけでボールを追いかけ、目の前の虫をふり払うようにシバいてたのでしょうね。

この無我の境地(ゾーン)に入り込むと、世界一と言われるゲーム勘とセンスの良さがにじみ出てきて、もう誰も手つけられない。

「頭脳的」プレーも光るけど、フルセットになるとほとんど落とさないという強さは、追い込まれて初めてその鋭い牙をむき出す「野獣の本能」が、彼の中で目覚めるような気がします。

だから錦織のプレーは見る人の背すじに時として戦慄を走らせるのです。

USオープンで味わった悔しさ・・・規模はちがうけど、この母国優勝で圭も僕たちも少し溜飲を下げることができたと思います。
テニスはとかくグランドスラムに目がいくけど(もちろん間違いない)、プロたちが最後にたどり着きたい聖地はロンドンで行われる ATPワールドツアー・ファイナル 。
なんとそこではランキングトップ8人が総当たりのバトルを繰りひろげます。

古代ローマのコロッセ劇場で、剣闘士たちが生死をかけた血みどろの闘いをしている光景が目に浮かぶのは僕だけでしょうか。



過酷なツアーの連戦で身も心もボロボロになった彼たちが足を引きずってでも、その戦場に赴くのはプロとしての誇りなのか。男の闘争心なのか。

がんばれ!圭





 - 2014.09.28 Sun

毎週(毎日)夫婦で楽しみにしているTVがある。
海外ドラマ
メンタリスト THE MENTALIST



海外ドラマ好きのスイミング仲間から「面白いよ!」と教えてもらってから、ハマりにはまっていて、もう見ない日はないくらい。

すでにシーズン5 に突入しており、CS(スーパードラマTV)放送なので最新作は毎週心待ちにするしかないのだが、過去の作品も再放映しているので、録画しそれを毎日見返している。推理モノなのだけど、だれが犯人だったか結構忘れているもの。そんな記憶の悪さが幸いして(笑)、一粒でも二度三度楽しめるのだ。

簡単なすじ書きは
特異な読心術(超能力でない)を持つ主人公パトリック・ジェーンが、妻子を殺害した連続殺人魔レッド・ジョーンを追うという流れがあり、その過程で彼は警察のコンサルタントとして毎回起きる難事件を次々に解決していく。
派手なアクションは少ないが、ジェーンがしかける巧妙で機知に富んだ心理戦に思わず引き込まれてしまう。

…と書けば、なんかシリアスそうだけど番組の雰囲気はいたってコミカルで、笑ったり思わずニヤリの連続。ジェーンはいつも職場でソファーに寝そべっているぐうたらなヤサ男で、時々(しょっちゅう)致命的な間違いもおかす。
「あれ? おかしいなあ~ うまくいくはずだったんだけど」
と頭をかくのが彼のおなじみの姿
しかしその失敗は布石にすぎず、最後にはどんでん返しの胸のすくような手際を見せるのだ。

その天才メンタリストをもってしても、宿敵レッド・ショーンには手がとどかず、常に出し抜かれるというコントラストが長寿番組の骨格となっている。



そして何よりも魅力的なのは、主人公と警察チームの女ボスであるリスボン捜査官との淡い恋愛関係。目立って表に出ることはないが、ふたりの会話やしぐさ…特に(敏腕刑事)リスボンからにじみ出るジェーンへの恋心がこの物語に彩りをそえている。

登場人物みんな生粋のエリートではなく、何らかの暗い過去がある。(ジェーンにいたってはサーカス団の出身)
とても優秀なメンバーたちなのだが、時々その「訳あり」が顔をのぞかせるところが興味深い。

海外ドラマに共通するのが、登場人物はテーマとなる仕事だけでなく、裏側に複雑な過去や私生活を抱えている。それら一切合財含めたものがこのヒーローなのだという ヒューマンな人物描写だ。
一発ものの「映画」ではここまで丹念にえがき切れない。



多分たいていのレンタル屋さんにDVDがあると思うので、興味があればぜひどうぞ!
そして、これは好みの問題だけど、日本語吹き替え がすごく良いので、そちらがお勧めです。

公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/kaidora/mentalist/

11f5e04f91a9d67ce15d6a84755cc73633ce47261381018817.jpg



 - 2014.09.21 Sun

研修で 『発想力開発講座』 を受けたので、ちょっと報告

ふたつの発想方法を学んだ。

まず、テクニックB は今直面している問題の「常識リスト」を箇条書きし、それをあえて「否定」する文言に置き換えて、そこから着想を導き出す方法。

例としてお題:「新しいタクシーをつくりたい」
 
常識リスト: 「タクシーには運転手がいる」
否定型 IG: 「運転手がいない
着想: 「自分で運転するタクシー」

同様に
「タクシーは交通法規を守る」⇒「守らない」⇒「専用ゾーンを設ける」
「料金を払う」⇒「払わない」⇒「年会費制」とか「運転手に気に入ってもらう」

地元でホテル建設が進められているけど
「外からの客を泊める」⇒「泊めない」⇒「平日は半額で地元の人にホテルライフを楽しんでもらう」
「ホテルにはエレベータがある」⇒「ない」⇒「上の階ほど料金が安くなる」

この手法では直接的な対策を生まなくても、波及効果も期待できる。

「車のタイヤは丸い」⇒「丸くない」⇒「四角いタイヤ」
四角のタイヤでは車は走らないのだが、それでも走らせようと考えた場合「優れたサスペンション」の必要が出てくる。四角形でも走行が可能になるのなら、丸タイヤでの快適性は言うまでもない。そうした発想から黒子役だったサスペンションの重要性が注目されて、今の開発に至ったという。

ABS(アンチロック・ブレーキシステム)も同じですね。雪道でブレーキをしたときに「滑らせない」をあえて「滑らせちゃえ」にして、現実的な制動をえる。


テクニックJ は全く関係のない単語からイメージを浮かべ、そこから着想を得ていく方法。

例としてお題:「新しい携帯電話をつくりたい」
 
目をつぶって新聞をなぞり、止まったところの単語が
IG: 「ガム」
イメージ :「くっつく
着想:「壁や洋服にくっつく携帯」

要は両者とも、既存の概念を一旦ぶち壊してみるBテク)とか、全く無関係のイメージを思考過程に介入させる(Jテク)ことで、化学変化を起こさせ、新しい着想を得ようとするものである。
ペニシリンからカップヌードルに至るまで、世界を変えた多くの革新がこれらから生まれているというのも興味深い。そこには「失敗」や「偶然」があったのだが、それを体系立てて手法としてルーティン化したのが、この「発想法」である。

よく
「逆転の発想をしょう!」とか
「常識をぶち破れ!」
と声だかに叫んで、僕らもそうだ!そうだ!とシュプレヒコール(なつかしい)をあげるけど
・・んで、(じっさい)どうすんの? 

今回学んだ方法は別にキバることなく、粛々と一人で想像力をはたらかせながら出来るところがありがたい。人の意見を聞くことは大切だけど、たいていのことはあなたの中にあるものですよ。人はその気づきを与えてくれる。

こういったメソッドでも、自分の潜在力を引き出すことは充分可能だ。


 - 2014.09.18 Thu

さて、オーディオのはなしである。
この話題にのってくれる人はごく限られる。ましてや女性に関しては皆無といってもよい。

うちの嫁さんからも、とにかく「大きいスピーカーは買わないで!」と念を押されている。
以前ダンヤトーンのフロア型スピーカーを中古で仕入れたのだが「掃除が大変」と忌み嫌われた。
男にとってはそれが 『往年の銘機』 だろうと 『オーディオ界の金字塔』 だろうと、女性にとっては掃除機の行き先をふさぐ障害物にすぎないのですね。

「すべての男は消耗品である」
 という村上龍のエッセイをなんでか思い出した。

・・ とまあ気をとりなおして、プリメインアンプのはなしである.

20年間所有していたデノンのPMA-2000以前書いたのように、音が出なくなった。
このアンプは日本の好景気にほころびが出始めた90年代後半に、物量投入で作られた20キログラムの重さを持つド級アンプだ。音もそのジヤイアンみたいなガタイにふさわしく、強力な低音域が裾野のように広がっていて、そこから槍ヶ岳のように急峻な中音から高音域が立ち上がる感じ。
富士山みたいに端正な二等辺三角形ではないものの、豊かな低音が支えるピラミッド型構造は聴く者に安定・安心感を与えていた。

DSCN052900.jpg

それが新しいマランツPM6005では、少しどころか真逆に様子が違ってくる。
デノンさんが腰の据わった「肝っ玉母さん」なら、マランツは目鼻立ちが整った美白の令嬢
スレンダーで音の線が細く、特に高音域に際立った特徴をお持ちのようだ。

倍音成分が限りなく伸びていて、レースのような半透明のホログラフィ的高音が耳から頭のてっぺんへ抜けていく感じ。かといって最後にフェードアウトして消えるのではなく、声でいえば鼻腔の中で共鳴しあうような独特の響きがソースによっては残る。
そのエコーかかったところが、いわゆる「美音」系のゆえんだろう。

このマランツの出身はアメリカだが、欧州で絶大な支持をされてきたブランド

日本ではまだ音楽文化が未熟なので、ハイテク国よろしく「原音再生」を追及するが、あちらでは文字通り楽しむことに力点が置かれ、「自分が気に入る」音を居間で飾る絵画のように選ぶ。だからオーディオ製品も個性的なのが多い。
それと夜中にBGMとして流す習慣があるので、小音量でもきれいに聴けることも大切。

マランツはその方向でつくられている。
ボリュームをあげると高音の癖が耳に付き、時には刺さるが、絞ればこの響きが澄んだ美音となって家中に染みわたり、家具や壁や奥さんの顔(笑)にさえグレードを増したようなリッチ感を与える。

「ああ、これがヨーロッパの音づくりなんだな」
 と妙に感心してしまった。 (ユーロJAZZも上品)

DSCN0519.jpg
メグちゃんもマランツが鳴ればオートン調の 「メグ乃嬢様」 になります。

とはいえ、長年「がははっ」と大笑いする肝っ玉母さんと連れ添ってきた身としては、とつぜん容姿端麗な恋人ができたみたいで、こじゃれたレストランでの食事はぎこちなく、会話が弾まない。
気取りはないけど、少しこましゃくれた もの言い も時々カンにさわる。

でもまあ鳴らし続けることでアンプもそして「耳」もエージングされるだろう。
そのうち美女がそばにいても緊張を感じなくなるかもしれない。

「原音」を忠実に再現するなら、周波数特性やレンジを測定して数値で追い込むことはできる。
しかし「音楽」は聴く人の感性に訴えるもので、到達点は全人類の数ほどある。
ここがリアルさを求めるAVとは根本的に違うオーディオの面白さだ。

IMGP187199.jpg

先では母さんのあの大きな胸に飛び込むみたくなるかもしれないけど
今はマランツ嬢とのスリリングなアバンチュールを楽しんでみようと思う。


 - 2014.09.11 Thu

決勝戦での敗因は「格下の相手」につきます。



それまではジョコビッチ等雲の上の存在が相手だったので、「ダメもと」のチャレンジャーとしてMAXの力を出せたのだけど、全米の決勝、母国の期待、しかも「格下」なので勝てるだろうという加熱報道を漏れ聞いていて、圭に相当のプレッシャーがかかっていたと思います。
だから「フェデラーのほうがやりやすかった」(錦織)でしょう。僕も準決勝ではその意味でフェデラーを応援していました。

相手が十位下だろうと百位下であろうと、いくらでもどんでん返しがあるのがテニスの世界。みんなプロとして生活をかけて闘っているのです。
ラフェエル・ナダルが自伝で「明日起きたら違う自分になっている」と語っているように、昨日の好調・不調が翌日も続くものではない。その浮き沈みのなかでも、あきらめることなく着実に力をつけていくのが真のアスリートです。

大会後の報道番組で「もしあのコインの表が…」とか「もし1ゲーム目をブレークしていたら…」という、例によって(無意味な)IF分析がなされるけど、いくらやり直ししても結果は同じ。
あの完全に「ゾーンに入った」チリッチに勝つのは誰をもってしても不可能です。

チリッチはクロアチア。ごく近い歴史の中で民族紛争による悲しい内戦を経験してきた国です。
それはジョコビッチ(セルビア)も同様。
表向きの顔とは違って、彼らの背中にはナダルやフェデラーにはない重たい影を感じます。同時に辛酸をなめてきたがゆえの芯の強さが粘りのモチベーションに繋がっているのだともいえます。



ただ、錦織は相当くやしかったはず(多分ひとり号泣しただろう)。
しかし翌日はケロっとして例の「天然ぶり」を発揮し、気づかう周囲を和やかにしてます。
このオンオフの切り替えが松岡修造がいう「世界一強いメンタル」を生んでるのでしょうね。
僕もあの笑顔に救われました。

錦織は紛争地域から見れば、豊かな国から来た若者かもしれません。しかし13歳で単身渡米し、強者(つわもの)ぞろいの巨大アカデミーで孤独と言葉の壁、そして身体的なハンディと闘いながら、ここまでのし上がってきた たたき上げ の男です。
もし彼が日本で「秀才」としてとどまっていたら、こんなすごい選手になれたかどうか疑問。
それは日本人が優秀であることの証左ともいえ、優れた環境を与えれば日本人はここまで強くなれるのです。

公共放送が単なるインターハイの一部に過ぎない種目を連日中継したり、ワールドカップではまるで日本が優勝ができるかのような過剰報道で国民をあおり、散々な結果に誰も責任をとろうとしない… こんなスポーツ環境では世界レベルのアスリートは育ちません。



余韻に浸っている暇はない。テニスのプロツアーは滅茶苦茶タイト
これからすぐに楽天オープンに続くアジアでの転戦が待っています。

そしてシーズン最期を飾るロンドンのいわゆる「ファイナル
・・・世界トップ8のみが総当たりをする名誉ある大会にぜひ出場してほしい!

錦織 圭にとって本当の闘いは始まったばかりです。



僕とお酒を飲んでいるときにテニスに話を向けないでください。
あなたは朝まで付き合うことになります(笑)
ああ、カメラやオーディオ、バイクに水泳もご法度ですよ ♪

 - 2014.09.08 Mon

錦織の活躍に触発されたわけではないけど

僕も勉強を再開!

IMG_2300.jpg

わざわざ浜田に出かけて、そこの図書館で取りかかる必要もないのだけど、一種儀式ですね。
返す本もあったし・・・

こむずかしい気象用語や数式等も案外覚えていたのでほっとしました。
やっぱり、集中してがんばった時期があったのがよかったと思う。

で、図書館で本をかりました。

IMG_2305.jpg

ふふ、かわいいでしょう?

犬も猫も両刀使いになった(?)わが家にはうれしい特集です。
近くの人・・・お貸ししますよ。

 - 2014.09.07 Sun

未明から起きて、夫婦で応援しました。

ずっとテニスを観てきたものとして、ジョコビッチの強さは頭に焼きついていたので「せめて1セットでもとって欲しい」というのが本音でした。
しかし一歩も引かない堂々の打ち合い!どころかラリーは明らかに錦織が有利。
ジョコビッチはサービスに頼るしかなくなったうえに、さらにセカンドサーブで叩かれるので腕が縮じこまっていました。 

錦織のプレーで魅力的なのがショットの「」。
ボールの弾道に対して直角の「厚い」当たりなので、回転を多用する選手よりも格段に音がデカく、これだけでも相手をビビらせるし、観客の耳目を引きつけます。

弾丸サーブ・剛腕ショット・技巧派プレーのすべてを封じてきた錦織。

福井強さんが「私が生きているうちにこんなことがあるなんて・・」と目を潤ませていた。
日本テニス界の悲願っていうか、だれも予想だにしなかった当たりくじが舞いこんだ感じです。



実況中、解説の坂本正秀さんが「こいったショットを錦織は
『しばく』
というらしいですね」とか言っていた。
そう、しばくんです。

決勝もしばいたれや!!!(ああボールをですよ w)



 - 2014.09.05 Fri

錦織 日本勢96年ぶりベスト4

96年ぶり云々はあまりピンとこないけど、パワーテニスのこの時代にラオニッチやワウリンカのような長身でごつい欧米人相手にフルセットで勝ち切るこの男は
本当に日本人なのか?島根県民なのか?

爆弾のようなサーブと重いショットで攻める外国人がホームランバッターなら、錦織はイチローのようなヒットメーカだろう。
竹のようにしならせてエネルギーを蓄えた体幹が放つボールは、矢となって相手コートに突き刺さる。
こんな「タメ」が見れるのは錦織しかいない。わずかに近いのはジョコビッチぐらい。




そして錦織はボールの上がりっぱなをショートバウンドで叩く。
この高等技術~ライジング打法はリーチの短い日本人のお家芸だ。相手にとってはあっという間にボールが返ってくるので、今回も余裕をこいて後方に下がっていたワウリンカから時間を奪い、動きを止めた。

準決勝では無敵のジョコビッチが立ちはだかる。しかしいつも控えめ(そして「天然」)な錦織が「勝てない相手はいない」と豪語するほど今大会の調子はMAX!。

テクニシャン同士が現代テニスの技の粋を凝らした激闘を見せてくれるだろう。

がんばれ!圭!


 - 2014.09.02 Tue

音楽がきえた。


このところ、アンプのボリュームを上げるたびにガリ音が出るので、接点復活剤を塗布しょうと思い分解した。

DSCN0499.jpg

DENON PMA-2000
20年前の製品だけど、当時の好景気やメーカの競争心、技術屋の誇りを具現化したような物量投入と精緻なメカニズムのかたまり…シャーシを開けるたびに惚れぼれとしてしまう。

こんな高揚感はオトコ(の子)だけのものだろうね。

しかし、中身を見入っているときに変な匂いがして、目の前から小さな煙が・・
持っていた前面パネルがどこかに当たって、回線がショートしてしまったのだ。
あわててはなしたけど、もう遅い。
まったく音が出なくなった。

逝ってまった」 (最近このセリフが多い)


DSCN0506.jpg

20kgの重量とオールアルミで武装した姿は、わが家で家長のような存在感を放っていた。

ちょっとした手元のミス、一つの断線がいのち全部を奪ってしまうのだから、電子機器はおそろしい。

修理しようにも、メーカーにパーツはないだろう。
ヤフオクなんかでジャンク品を手に入れて、基盤を交換する手もあるけど、時間もかかるし、それで直る保証はどこにもない。
・・・というわけで、わが家から音楽が消えたのです。

僕はオーディオが好きで、その始まりは中学生のとき
流行(はやり)好きの親父が家で買うのに「おまえがステレオを選びなさい」と僕を指名したときからだ。もちろんネットなんかない時代、小さな家電店をまわってでカタログを手に入れて、数台の候補をあげた。その中には当時の話題機、東芝のICボストンなどがあった。(真空管からトランジスターへの変革期でやたら製品に「IC」がつく)
結局、親父の知り合いの店で全然ノーマークのコロンビア製(国じゃないよ)家具調ステレオを買うのだけど、それを契機に僕は母のいう「カタログ男」になった。

今も枕もとにはなんらかのカタログが寝物語のように積まれている。

大学では、家電店が軒を連ねる夢のような街~秋葉原に通い、奨学金のほとんどをオーディオのローンにつぎ込み、もちろんカタログは散乱し四畳半アパートに足のふみばはなかった。
・・・・・

さてさて、時代は変わり、今僕はネットで情報をかき集め、新しいアンプ選びに没頭している。

アンプはCDプレーヤーなどから出てくる小さな信号を増幅する装置。単にデカくするのだから「音に関係あるの?」と思うかもしれないど、立派な音に成長させるまでに栄養のバランスをとったり、悪い虫(ノイズ)がつかないようにガードしたりと親としてやるべきことはたくさんある。環境がその子の容姿や性格を決めるように、アンプにも暖色系(まったり)・寒色系(クール)、そして「原音に忠実」(すなお)「色づけ多し」(多干渉)とかのいろんな教育方針があるのですね。

今さら高価なハイエンドオーディオをめざす意欲も財力もないので、エントリー機でそこそこのものということで
マランツ PM-6005
をゲットすることにしました。

いわゆる「美音系」ですね。
前任のデノン製(そういえば前身は「コロンビア」)のアンプは「暖色・ぶっとい音」系で低音マニアの僕はお気に入りだったのだけど、よく聴くジャズベースの弦の震えがややもすると団子状になって、音抜けや解像度に不満があった。

そこで、心機一転
美系で繊細な神経のもち主である私にふさわしい(笑)マランツくんを指名したのでした。


DSCN0510.jpg

「うだうだせずに、そろそろ勉強を再開しなさいよ」 ・・・(;´Д`)


 - 2014.08.28 Thu

気象予報士の試験は「一般」・「専門」・「実技」の3本立て

IMG_2264.jpg

まず始まったのが「一般」試験
これは地球大気の様子とかを5択から選んだり、気体の状態方程式等を使って問題を解き、正解をマークシートに記入する。
15問中「意味不明」(笑)のが2問ぐらいで、「解けそうもないわ」のが3問ぐらいあった。後者は数式がからんでいて、僕の力量では相当時間が必要と判断。
だからできそうなのから片づけていき。最後の3分間で、意味不明問の解答を目をつぶってなぞり、指先が当たった番号をシートに記入した。
ということで、「一般」試験は惨敗したようです。

次が「専門」試験
これはより具体的な天気…高気圧や低気圧、台風の構造とか動向、予報技術等が問われる。
15問中まったく「ノーマーク」の出題は1問だけで、これは例の「コックリさん」(なつかしい)手法であてずっぽで答えた。
残りは大体理解できる問題だったけど、迷うところも多々あり、正解が基準数(約11問)に達したかどうか微妙な感じです。
ということで「専門」試験は同時セーフかアウトかというところ。

一般も専門も(実技も)数式を使った計算に電卓を使えない
なんと、紙の上で筆算をして解くのです!!!
初めは模擬問題などは電卓ですましていたけど、そのことを知ってから、中学校以来の筆算との闘いも始まった。

たとえば 1580.45÷0.0273 ができます? 紙と鉛筆だけで・・・
久しぶりに「九九」が頭の中を駆けまわる。

しかしこれも慣れで、なんどもやっているうちに出来るようになるんです。
小学校のとき勉強しといて良かったなぁ♪

ただ、いくらなんでもあんた 「筆算」は時代錯誤でしょう!

計算機の持ち込みを認めない理由は、その性能の差がでたり、キーをたたく音がうるさいからだと思うけど、それなら試験会場の方で百キンのでもいいから小型で簡単な電卓を配ったらどうでしょうか。
また、数値を出させるのでなく、関係式を変形させていき、1/2PΔZsin30°といった係数等を含めた答えを求める出題にしたらいいと思う。

予報の現場で筆算をすることはありえず、その計算力は予報士のスキルと関係ないのだから、無駄な作業を強いるのは受験生の負担を増やすだけだ。

IMG_2267.jpg

「実技」は天気図やデータのグラフ、表を使って、現状把握から自ら予報等を行う作業
マークシートではなく、用語の穴埋めや前線のプロット、所見を制限された字数前後で記述(作文)をすることになる。
試験は1と2のふたつに分かれて行われ、どちらも制限時間は75分。

1回目、僕は「1時間半もあるのか~」 (そうじゃないよね) と余裕をこいてじっくりやっていたら、あと30分ぐらい前にいきなり「残り5分となりました」とのコール!あわてて黒板を確認したら、終わりの時間を間違えていた
まだ問題の半分もできていない。

頭は真っ白!
・・ああ「逝ってまった」と敗北宣言をしたのでした。

今まで通信で模擬試験を受けてきたけど、正直時間なんか計ることなく、のんびりと解いていた。
まさかこんなにも短い間に、これほどの問題を解くなんて・・・しっしらなかった!空がこんなに青いとは

しかし、関門海峡を渡り、350kmの道のりを走ってきた。
決して安くない受験料を払い、夕べも好きなお酒も飲まず(笑)ホテルで勉強した。
もとより一発で通るとは夢にも思ってもいないが、昨日今日を無駄に終わらせたくない。

2回目の実技は気合いを入れなおし、時計の分針 (こういうときはアナログですね) と問題を交互に見ながら120%本気モードで取り組んだ。

しかし、天気図だけで地上天気図から700hpa・800hpa・500hpaの高層天気図、その現在・12・24・36時間後の予想天気図など何枚もあって、さらに降水グラフやレーダー解析図が加わり、それらを見比べて大気の状態、今後の傾向やその理由を記述するのだから、手は忙しく動き、頭はずっとフル回転。この緊張感に脳内ではドーパミンが出っぱなしで、どこかゾクゾクとした快感さえ覚える(?)。

「これで終わりです。解答用紙を伏せてください。」
まだ問題の4分の1は残っていた。

解答の回収が終わり、みんながドヤドヤと帰り支度をしだしたころ
不覚にも目が うるうる ときたのでした。

テニスや水泳もいつもどおりした。お酒も欠かさず飲んだ。
でも、休日のほとんどは図書館でテキストや問題集に向かい
毎日暗いうちから起き、朝の1、2時間は勉強に捧げた。

最初はバラバラだったパズルのピースが少しづつはまっていくように、「気象」の全体像が僕の頭の中で確実に構築されつつある。そのイメージは試験の直前ごろから生まれ、今回の受験でしっかりとした「手ごたえ」をつかむことができた。

IMG_2265.jpg

隣にいた70歳近くの年配の女性は「専門」試験が終わったところで消え、斜め前に座る 見るからにエリート重役風の男は「実技」で問題を茫然とながめるだけで、一度も鉛筆を握ることはなかった。

自分で言うのもなんだけど、難しい試験です。
「これで一発合格!」なんて教本を通読しただけで、おいそれと取れる資格ではない。もしそうなら気象大学校が超難関校になるはずがない。

僕も合格にはまだまだ遠い。
しかしこのまま勉強を続ければ、必ず気象予報士になれるだろう。

今、やっと六合目ぐらいにきたところ。これから山は急峻になっていくけど、歩幅を小さくとり黙々と登っていこう。
まあ、生活がかかっているわけじゃない。それに独学だからお金もいらず、休日にレジャーや買い物で車を乗りまわす回数も減るので、結構 勉強ってエコですよ(笑)。

IMG_2268.jpg

帰りに福岡で夕食。から揚げ定食なんて久しぶり

それにしても試験地の選択肢が大阪と福岡しかない、というのもつらいなあ~
せめて広島ぐらいだったら、日帰りできるのに。
中国地方ってそんなに力がないのかしら


 - 2014.08.27 Wed

s-IMG_2254.jpg
これは美東SAで名物のチャンポンメン(ひるめし)

気象予報士の試験を福岡で受けました。

他の選択肢は大阪しかなく、福岡なら車で行けると思ったからです
しかし、走ってみる4時間半!中国道は曲率が高く(低気圧?)ぶっとばすには危険があぶない。
ようやく市内に入ると、さすがニトリやユニクロなどの大型店舗が軒をつらねていて、買いもの好きを誘惑するけど、エエ~イと煩悩を振りはらい、スターバックスに入って、最後の追い込み(あがき)をかける。

s-IMG_2255.jpg

さすがに試験の前日に大酒は飲めないので、夕飯も吉野家の定食ですませて、ホテルでお勉強。

ちょっと浅い眠りのまま朝を迎え、朝食はいつものとおりタップリ摂取して、早めに試験場へ車を走らせる。
会場付近の駐車場さがしにかなり戸惑ったけど、最高700円のタイムズを見つける。こういった経験は次回のリベンジに活かせるので、よく覚えておこう。

場所は西南学院大学というところ。
「創立百年記念」の看板があり、レンガ造りの建物が歴史を感じさせ、落ち着いた雰囲気がとてもいい。やっぱり大学のある街っていいなあ。

時間が近づくにつれて、どんどん人が増えてくる。ざっと見た感じ300人はいたと思う。

気象予報士が活躍する場(職場)はごく限られる。この資格を持っていたからといって、普通の会社で特別扱いしてもらえることはまずない。僕みたいなお天気キャスターを目指す人を除いて・・・(ウソ)
だから受験の目的の多くは「自分自身への挑戦」とか「生涯学習」といったところかな?

しかし学んでわかったのだけど、内容は理系、法律系と多岐にわたり、その守備範囲もまさに地球空間的に広大だ。合格率5%未満の超競争率もうなずける。
内容の濃さもハンパじゃないけど、ぐーんと肩にのしかかってくるのが、その責任の重さだ。気象予報士は気象庁に代わって「予報(現象の予想)」ができる唯一の国家資格。
直近でいえば、広島の豪雨災害
仮に予報士の僕があの場でなんらかの判断をくだせばならなかった時、その決断は人命さえも左右する。もし地元の地形・地質、植生などに通じた予報士がいれば、もっと早く手が打てたかもしれない。極言すれば気象に携わるものは、人の生命・財産をあずかる立場にあり、小手先の試験対策や生半可な知識、趣味のひとつ程度の気分で取れない(取ってはならない)資格なのだ。

気象を学ぶには物理の勉強が必要になる。っていうか、気象とは「大気の現象」であり、全て数式で成り立つ純然たる物理過程。そこには文学的知見も男女の妙も情状酌量も入りこむ余地はない。

日本人は二十四節句や俳句の季語のように「気候」を情緒としてとらえる感性の持ち主だが、「気象」は個人の想いとは別の時系列で諸行無常に進行している。
例えば、秋の天まで抜ける青空や日本海の落日をとりまくあかね色の夕焼けは美しいが、それは
ウイーンの変位則
という変態的な名前の公式がもたらす物理現象に過ぎない。簡単にいえば、太陽の光には波長の短い紫外線等がたくさんあって、それが上空の高いところで散乱し、青色の成分が残り、お日さまが遠くなる水平線ではさらに青色も飛び散って、比較的波長のながい赤色が落ち武者となって僕たちの網膜にたどり着くということ。

人間は地球規模の大気現象をコントロールできず、「神のみわざ」の一挙手一投足を息をつめて見守り、次の一手を予測するしかない。スーパーコンピュータのおかげで相当近づくことはできたけど、神の気まぐれ(カオス)までは最後まで付き合いきれない。

このように、「気象学」では物理の数式を覚え、縦横に駆使するスキルが不可欠になる。
高校まではいわゆる理系男子で中途挫折(汗)した僕にとって、その学習は「落ちこぼれ」のトラウマを思い起こすキツイ作業である反面「リベンジしちゃる!」という気概もあって、両方の感情を行き来しながらここまでやってきた。

s-IMG_2263.jpg

それで試験はどうだったか?
つつきは次回で・・See you again!


NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

プロフィール

sutekion

Author:sutekion
素敵な音楽と美味しい珈琲 心地よい時間を過ごしませんか。

最新記事

カウンター

最新コメント

最新トラックバック

カテゴリ

未分類 (181)
オーディオ (1)
テニス 錦織 (0)

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する http://torimu0044.at.webry.info/

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。