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- 2013.04.27 Sat

昔から風鈴の音色が好きでした。
以前大森で買ったのもとても良かったのだけど
鐘の中で降り子になるクラッパーが落ちたので、今回これを購入です。
単品とは違って三つの鐘があるので、多彩な三重奏をかなでてくれます。
そう、鍵盤の上で右手と左手が仲睦まじくダンスをするように
「南部鉄」ということで、それが音色にどう影響を与えているかわかんない。
でも音には深みがあり、長く尾をひいて静かに減衰していくさまは、電子音では到底表現できないもの。
かん高いけど(神経質な僕でも)うるさくなく、とても柔らかい感触で鼓膜をなでてくれます。
涼しさを演出する風鈴だけど、音楽に勝るとも劣らないBGMとして、ずっとつけっぱなしでもいいかな。
こういった無機質な音をノイズとして片付けず、美しいもの、情緒あるものととらえるのは
日本人の脳の特質だと聞いたことがある。
僕が若いころ「生録」にハマったのも、この日本人の脳の仕業かもしれない。
波の寄せる音、田んぼでのカエルの大宴会、鳥と渓流のせせらぎのコラボ、水琴窟 ・・・
発信する側に「意図」がないので、聞く側も無心に受け止めることができる。
それを詩心で感じとり、言葉を添えてみたくなるのが、僕たちの感性なんだろう。
音のことは百聞書いても伝えられないので、録音(画)してみた。
生録時代から数十年ぶりの録音で結構楽しかったです。
(昔はDATだった)カメラをセットして、後ろで椅子にかけてアイスクリームをほおばりながら
村上春樹の「1Q84」を読みなおす。
こういったシチュエーションでは、彼の静かで幻想的な文体がピタリとくるんです。
それでも、風の具合が悪かったり、児童公園に子供が遊びにきたり(あたまえだけど)で
中断と録り直しをくり返して、半日以上かかってしまった。

夏が深まれば、セミ(公園で大合唱する)の声をバックに録音してみたいと思います。
「お父ニャン、、にゃにやってんの??」
MEGは、おとなしくしていてくれました

「風鈴 新いげた」(Amazon)
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