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 - 2012.12.27 Thu

三浦しをん さんの『舟を編む』を読みました。

題名の印象では、純文学かちょっとキワモノ的な作品なのかなって、思っていたけど、至極まっとうなストーリーでした。

DSCF3555[1]


日本語の大辞典を編纂する苦労を描いたお話です。

辞書という性格上、編纂者の「言葉」に対するこだわりや思い入れが強いことは想像できます。主観を排除し、解説では意味不明に陥らない程度で削りにけずってスリム化する技術も必要ですね。それに加えて、日々変遷する日本語において、TVや居酒屋で漏れ聞いた言葉を察知し、項目や意味合いに反映させていく柔軟さがないと、時代を反映できません。辞書づくりにはファッション誌さながらの敏感なアンテナを持たなくてはいけないことを知りました。

この本は、笑いあり涙ありで、時には恋愛も織り交ぜ、ユニークな登場人物を配置した大変「良く出来ました」の著書ですけど、僕的にはちょっと微妙かな…。

読み始めてまん中あたりで、結末が予想できたし(まあ、推理小説ではないけど)最後ごろは「変質者たち」もみんな普通の良い子になって、横並びでハッピーエンドの岸辺へこぎ着いた感じです。前半でせっかく創りあげてきた個性豊かな人物像がスポイルされてしまったような印象がぬぐえません。また、男女関係の描写も単調なりがちなストーリーに彩りをそえた程度で、もっと人間の本質的なところへ切り込んでほしかった。

もう少しひねりや深みがほしいところですが、一般的になじみが少なく、とても劇的な展開が望めそうもない仕事にスポットをあてて、ひとつの物語として描き切った筆者の力量はさすが直木賞作家のそれですね。

映画化もされたようです。
主人公の恋人(妻)役が宮崎あおいさんなので、それだけで観てみたいな。 


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